「海の上のピアニスト」感想

こんにちは。今年最後の観劇となった「海の上のピアニスト」。観劇納めにふさわしいいい作品でした。私の中の評論家人格が(タートルネックにパイプをくわえながら)「ぼかぁこういうのが観たかったんだよ」と申していました。休憩なし1時間35分の中にぎゅっと濃縮された一つのテーマ。演者は3人のみ。一度も陸に降りず豪華客船の中で生涯を終えたピアニストを2人(ピアニストと役者)が演じ、もう1人が語り手やその他大勢を務める。舞台転換もなく、真ん中にグランドピアノと段差のあるデッキ、端の方に船の積荷があるだけというシンプルさ。でもそこで語られる物語は豊かで多彩で奇想天外で最後はじんわり心が温かくなりました。

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