「CLUB SEVEN 20th Anniversary大千秋楽」感想

ひ~~前回の公演の感想もまだなのにこちらが先になってしまった。最近遅筆になってしまって記憶力の減退との戦いになってしまってる。なので、今回は記憶力と興奮がクリアなうちに感想したためますね。

今回の舞台は川越。駅の西口にあるからウェスタ川越というネーミングなのかしら?おそらく市民会館的なところですよね。東京のすぐそばというイメージだったので甘く見てたけど、行ってみたら案外遠かった!山手線の外に出ると途端に遠いイメージが付いてしまう。たった一回のオールキャスト公演となれば大きな箱じゃないと収容しきれない→都内だと適当な場所がないということで比較的近い川越が選ばれたのかなと推測しましたが、3階席まであるホールが一杯になるのを見てびっくりしました。確かにキャストが全員揃うのは1回きりだけど。いつもはクリエという比較的小さいハコだから大きなホールだと見え方違うのかなと思いましたが、すごいエネルギー発露で見る方もカロリー消費しました!私3階席だったけどビンビン伝わってきたもの!上にもよく目線送ってくれたし。遠くからでも結構見やすかった。オペラなしでも贔屓の姿を見つけることできましたw

クラセンは初回から欠かさず行ってますという猛者が多いので、贔屓のジェンヌOGの時だけ行くなんて私のような者はニワカ中のニワカであることは百も承知なんですが、何度か行ってみてこりゃクセになるわ~というクラセンの真髄的なものがだんだん分かって来ました。

第一に、サービス精神が半端ない。全力でふざける誠意(変な日本語w)がビシバシ伝わってくるんですよね。客席降りとか客いじりという意味だけでなく、古参ファンにだけ分かるお約束を残しておきながら、新規ファンを置いてけぼりにしない新しい風を入れることも恐れない。その辺のバランスがいいんだと思います。毎回違う宝塚OGを迎えているのはその辺の効果も狙っているのかもしれない。

第二に、面白いところばかり目に付きやすいけど、格好よさと面白さのギャップというか、めちゃ落差あるジェットコースターめいたスリルが本当の意味で真骨頂なんだと思います。実力者が全力でバカをやる狂気というか真剣さというか。だから決めるところはびしっと決めるからおふざけもハマるのだと思う。白眉だったのは、ゴッドマザーの冒頭、ミニミュージカルの部分。コーラスの厚みがすごくて普通に感動してしまった。その後のアドリブコーナーで腹筋崩壊するのですがw 、前半部分で実力を見せつけたからこその面白さだと思うのです。コーラスが厚いと言えば50音メドレーの最後のシーズンオブラブもいいですね。あれ聴くとそろそろ終わりなんだなとしんみりしてしまう。50音も面白いと格好いいのジェットコースターで、しかもノンストップだから体感時間が一瞬なんですよね。

第三に、オリジナルメンバーの役割分担がうまく行ってるところが20年も続いた秘訣だと思う。東山さんと吉野さんがドリフで言うところのカトケンで、玉野さんはもちろんいかりや長介ポジ。そして、縁の下の力持ちが西村さん。西村さんの役割って実はかなり大きいのではと思ったのが今回の舞台を見た感想でした。全体くまなく目を配り、ツッコミ入れたりフォローしたり、アイデアを出すのが玉野さんなら女房役というか番頭役が西村さん。伊達に志村けんと同じ舞台に立ってないなと思った。客いじりや合いの手入れるタイミングが絶妙で正に職人技なんですよね。北翔さんが「演じ相手が変わると芝居を変える」と通な指摘をしてましたが、見えないところで光ってる。そのお陰で吉野さんや東山さんが好き放題暴れられるのかなと思いました。吉野さんはロックスターみたいにワイルドで格好いい時もあれば、ツッコミからボケまで振り切れてたり、東山さんは色気ムンムンなホストだったりおもろい関西のおっさんだったりこっちもフリーダムでお祭りわっしょいな千秋楽にふさわしいはっちゃけぶりでした。

今回オールスターということで、スケッチはダンスのフォメーションみたいに変えられないからどうやるんだろうと思ってたら、うまくまとめてきました。ご長寿クイズ、スケバン蘭子、ツタン、極笑塾などなど名物スケッチの詰め合わせ。ダブルだったりトリプルキャストだったりするところは何と全員一度に出してくるという力技w 50音の城元クリニックは3人娘がゴロゴロしながて渋滞してたし、タケモトピアノは6人の全身タイツでギラギラしてましたw 休むとかは許されないのねw 

やっと贔屓の感想になるんですが、宝塚OGのポジションって「普段の舞台でビシッと決めてる人がこんな面白いことやってますよ~」辺りだと思うんですが、北翔さんの場合そんな次元をあっさり越えて「全身全霊で打ち込んでます!何ならレギュラー狙ってます!」感をビシビシ感じる。ドリフで言うところの(ドリフしか知らんから何でも引き合いに出してごめん)研ナオコポジと言うか。蘭子さんの立板に水の口上とか(蘭子さんは3人交代だったけどあのパートを北翔さんに振ったの正解すぎた)(蘭子さんと言えば背中を反らせる角度がえげつなかった)タケモトピアノの全身タイツが見事に似合ってたところとか、今回20周年公演ということで呼ばれたけどまた出て欲しいなーというのをひしひしと感じました。最後に「クラセンに出るために15から頑張って~」とコメントしてたのもネタに見えないから困るw

  1. 千秋楽ということでとにかく盛り上がって何と4時間半という公演時間w 50音メドレーの途中(ニュースセロ)の時点で3時間20分と言っていたっけ。一幕はスケッチで終わったのでゴッドマザーはないんだなと思ったらしっかりあるし。しかも全員まとめて出ててカオスになってたし。客席降りは2月の時もあったけど、客席いじりが復活してたの何気に嬉しかった。つい最近規制緩和になったことと関係ありますよね。少しずつ前に向かってるんだなと実感しました。三歩進んでニ歩下がるかもしれないけど、まずは一歩踏み出せたことを喜びたいと思います。

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