「ハムレット」感想

いやー「ハムレット」って日本国内でさえしょっちゅう演ってるもんなんですね。今まで意識したことなかったけど少し注意して見るとこっちでもあっちでも上演してるんで「え?こないだのとは違うの?」と混乱してしまう。私でさえテレビで何パターンか見たことあるし。東西問わず色んな人がやってますよね。それで本っっっ当に失礼を承知で敢えて言いますが、藤間勘十郎さんの手がける舞台って観る前は不安混じりなんですよ!いやいやこれまで見せてもらったものはどれも満足できたからもっと信用していいのは百も承知なのですが、何が出てくるのか常に予測不可能だから「今度は一体どうなるんだろう?」と毎回ドキドキしてしまう。しかも今回は初の洋物でしょ!?抹茶スイーツのような「よくぞ掛け合わせた!」な絶品が出てくるのかきゅうりに蜂蜜をかけたメロンもどきが出て来るのか正直不安でした。

“「ハムレット」感想” の続きを読む

「海の上のピアニスト」感想

こんにちは。今年最後の観劇となった「海の上のピアニスト」。観劇納めにふさわしいいい作品でした。私の中の評論家人格が(タートルネックにパイプをくわえながら)「ぼかぁこういうのが観たかったんだよ」と申していました。休憩なし1時間35分の中にぎゅっと濃縮された一つのテーマ。演者は3人のみ。一度も陸に降りず豪華客船の中で生涯を終えたピアニストを2人(ピアニストと役者)が演じ、もう1人が語り手やその他大勢を務める。舞台転換もなく、真ん中にグランドピアノと段差のあるデッキ、端の方に船の積荷があるだけというシンプルさ。でもそこで語られる物語は豊かで多彩で奇想天外で最後はじんわり心が温かくなりました。

“「海の上のピアニスト」感想” の続きを読む