「ドリーム・キャラバン」感想

108日に終わった公演なんですが、ツイッターには感想書いたけど備忘録としてブログにも残しておこうと思って。ツイッターだと流れてしまうのでね。しかーし!後で知ったんですが千秋楽が終わるまでセトリ公開しちゃダメらしくてでもツイに書いた後だしなあ、北翔さんの出演はもう済んだし、奥座敷のブログだしと自分の中で色々言い訳した結果、北翔さんの話題だけすることにします。

でも共演者が誰だったかくらい喋ってもいいよね?えっとね、岡幸二郎さんにル・ベルベッツの日野真一郎さん、MayJ.さん、MC兼流麗な歌も披露してくれた當間ローズさん。絶対的に信頼できる岡さん、圧倒的プリンスの日野さん、キラキラプリンセスのMayJ.さん、男女の間を自由自在に移動するわが贔屓、といったところでしょうか。

東フィルとビッグバンドを引っ提げてのコンサートなのでとにかくゴージャスでした!何でもコロナで打撃を受けたイベントを救済するために設立された、文化庁の活動支援事業の一環らしい。全国8ヶ所で行われるとのことだけど、北翔さんは東京の1ヶ所のみ。貴重な1回限りの出演回を見に行けました。

会場が東京オペラシティと、名前聞いた時点でクラシックのホールというのは察しておくべきだったのですが、何の想像力もなくて、行き先案内に従って歩くうちにすごくおハイソな空間に足を踏み入れてることに気付いて「えこれどこへ連れて行かれるの?」と戸惑ううちにめっちゃゴージャスなホールにいましたとさ。北翔さんのお陰で私もクラシックホールにも足を運ぶようになりましたが、金かかってそうなところ多いね(庶民の声)!国の補助があるとこうなるんかね!と俗っぽいことを考えました。それなのに近所のイオンに行くのと何ら変わらない格好で来てしまい、後悔する羽目に

前置きが長くなったけど本題行きます。北翔さんは4曲披露したんですが、それぞれカラーの違う曲とは言え、全部衣装替えしてくれてこっちのテンションも上がりました。まずジャケットを着てないスーツ姿、中折れ帽を目深に被った時点で北翔検定1級くらいならすぐに「ああ、あの曲か」と分かるじゃないですか。でも「Luck Be A Lady」じゃなくて「ガイズ&ドールズ」でも何とタイトル曲のほう。始めの方でへっぽこ3人組が歌うあの曲を一人で。月組時代に北翔さんもあの中の1人やったんだっけ。変化球だったのでちょっと驚きでした!とにかく歌詞が聞き取りやすい!これは他の舞台でも感じたんですが、他の人と比べてもはっきり聞こえるんです、口跡がいいってやつ。彼女の歌は「伝わりやすい」とよく評されるけど、表現力という曖昧な言葉で片付けられるものではなく、こうした確かな技術の積み重ねの結果というのがよく分かります。このメロディ聴いたらまたガイズのDVD見たくなってしまった。古いけどミュージカルの楽しさが詰まってる作品ですよね。

二曲目はキラキラしたビジューが輝く黒のスーツ姿で「最後のダンス」です!たった1人であの広いホールの観客の目と耳を釘付けにしてたと思う!息も詰まる北翔トートの求心力といったらもう彼女がトートやったら人間味のある役作りになるのかななどと想像することはありますが、「最後のダンス」は、最初のねっとり絡みつく静けさは凍てつく氷のようなんだけど、シャウトに至るまでの盛り上がりがね焼け付く炎でしたね!!もうこれ「一人エリザベートリサイタル」とかできるんじゃないの?ルキーニとアンサンブルだけ連れて一人でシシィとフランツとトートの三役。「私が踊る時」とか「夜のボート」の時などは忙しそうだけどw

休憩を挟んでの第二幕は緑のAラインドレス姿。Aラインでも渋めのデザインをチョイスしてきて、衣装の選び方もうまくなったなと変な感心をしてしまったw 曲目は日野さんとのデュエットでミス・サイゴンから「世界が終わる夜のように」これは全然想像できなかった!おそらく日野さんが提案してきたのかなとゲスパー。彼女だけならしなそうな選曲だし。こういう元々の引き出しになかった新たな挑戦するの大歓迎です。もっともっと冒険してほしいと思ってます!こちらは一幕とは真逆で女性らしさ全開のナンバー。キムとクリスの幸せなデュエットだしね。二人のハモリも美しかった。MCでは「ル・ベルベッツのコンサートに行くのが楽しみ」と言ってました。あと、日野さんに退団後コンサートでズンドコ歌ったのバラされてたw 去年のミューコンでは「夜のボート」をデュエットしたシュガーさんに「木箱に入ったザッハトルテに会場前のコンビニで買った紙パックの牛乳」を差し入れされたそうだしw 彼らとは今でも仲がいいのが伺えます。

本当は3回目の登場の時2曲披露するはずなんですが、デュエットだけではけてしまい「?」と思ってたらトリとして再登場しました。今度は白のスーツ姿で「愛と青春の旅立ち」のテーマ曲。何と日本語バージョン!日本語の訳詞なんてあったんだでも英語で歌う方が歌いやすそうだなとは思った。北翔さんくらいでないと事故りそうかも。まあ、うちの贔屓なんでそんな心配はいらなかったけれどw ただ、英語歌詞についてはMayJ.さんと當間さんが圧倒的にナチュラルだったんですよね。お二方ともバイリンガルかトリリンガルで、やはりネイティブの人とは圧倒的な壁を感じるなあと思ったのも事実でした。

ラストは全員で「市民の歌」もうこれはミューコンなら鉄板というか十八番ですね。彼女のレポートしか書けんと言いつつ長くなってしまったけど、他の方もよかったです。曲目書けないので「よかった」しか言いようないのが残念。やはりセトリ非公開は納得いかんですよ、オープンにした方が宣伝になるのになあ。北翔さん目当てで行ったけど、全体的に満足できたコンサートでした。できればこの後おいしいご飯と行きたかったけど、そんな暇も金もなかったので、成城石井で惣菜買って帰りましたとさ、というオチでした。

“「ドリーム・キャラバン」感想” への2件の返信

  1. こんにちは。
    臨場感とスピード感、そして北翔愛をたくさん感じさせていただきました。
    本当にいつも豊かな表現力と語彙に感心しきりです。パジャマ以降リアルみちこさんにはご無沙汰ですが「楽しい嬉しい」をありがとうございました。

    1. コメントありがとうございます!

      原稿書きながら「こんなテキストだらけのブログ誰が読んでくれるのかなあ」といつも思ってるのですが、嬉しいお言葉をいただけて光栄です。
      ここで観劇感想を書くことは、ワクワクした記憶を思い出す作業でもあるので、私自身楽しみながらやっています。
      北翔さんも、パジャマゲームのような楽しい舞台にまた出てくれるといいですね!
      ツイッターでもいつも「再演希望」と呟いてますw

るるる へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA