昔NHKで放送され今でもCS放送で度々再放送されている「シャーロック・ホームズの冒険」(グラナダホームズ)の一言感想2回目、今回はシーズン1までの感想を掲載します。CS放送だけでなくGyao!でちょこちょこ無料配信やるので見てね!初めてジェレミー・ブレットの魅力に触れる人も多いと思うのでプレゼンという名の私の勝手な感想を以下に挙げます。一応最終回までやるつもりなので不定期ですがお付き合い下さい。
#3海軍条約文書
ちょ、この回のホームズ美し過ぎない!?いや全編通してジェレミー・ブレットは美しいんだけど今回は特にキレキレと言うかじっと見入ってしまうというかとにかく惹きつけられるのです。何が違うんだろう?とにかくスクショ撮っておきたくなるシーンが沢山。シドニー・パジェットの挿し絵を再現した薔薇を持って窓辺に立つシーンとか白スーツで木の根元に座るシーンとかはっと息を飲むくらい素敵なんです。ダッシュで部屋に滑り込むところも萌える。藁に埋もれる姿もかわいい!とにかく見て見て!としか言いようない。どこかハラハラするような危うささえ孕んでいて隣で心配そうに顔をしかめるワトソンの気持ちよく分かる。本編も十分面白いです。依頼人にドッキリを仕掛けるホームズのお茶目な一面が垣間見えるし(ドッキリに加担しているハドソン夫人もかわいいw)、薔薇を持って訳わかめな事を言うシーンも後から考えれば彼女をテストしてたんだなと言うのが分かるし、呼び鈴の謎もよくできてますよね。でも弾丸でVRを書くエピソードは別の作品だったよね?何だったっけ?ちょっと受けるのが冒頭の科学実験のシーン。試験管やフラスコに入っているのがカラフルな色水なのがおいおいとツッコミ入れたくなったw因みにここで出てくる「チキンのカレー風味」という料理、こんなもんかなーと勝手にアレンジして家でたまに作りますw
#4美しき自転車乗り
このドラマ映像も計算され尽くされてるのでバチバチスクショ撮るのが癖になったんですが、今回はホームズにやりこめられてしょげるワトソンが余りにも可愛かったのでワトソンばかり撮ってましたw ホームズが忙しいので代わりに調査に行くんだけど成果が芳しくなかったと貶され「私は役立たずだったのか」と言うワトソンにホームズがにべもなく「Yes」とwww その後ホームズが直接出向いて地元のパブで一悶着あるんだけど闘拳スタイルがちょっと面白い。でもむしろこれが普通だったのかしら。
#5曲がった男
最初「這う男」と混同してまして…「ええ~っ!?シーズン1でいきなりトンチキ作品ナンバー1のアレをやっちゃうの~?」とびっくりしたんですが勘違いでした。原作読んだことあるので内容は知ってたんですがこのドラマのすごいところはそれでも騙されてしまう事。ネタバレになってしまいますが、AとBという2人の男が1人の女性を愛しているんだけど女性が好きなのはAでBは側で指をくわえているだけなんですね。回想シーンはただそれだけの内容なんですが、それに解説が加わるとどっちがAでどっちがBなのか前半と後半でひっくり返るっていうね…ってこんな説明で分かって貰えるだろうか?この演出考えた人天才だな!と思いました。ドラマで見るとより切ない話に見えます。ラストシーンのカットが印象的。因みに「這う男」もある意味面白いので未読の方がいたら読んでみて下さいw
#6まだらの紐
人気ナンバー1作品キター!私が子供の時に最初に読んだのもこれです。あちこちにミスリードが仕掛けてあってオチを知っていてもドキドキして見られました。月明かりに照らされるホームズの表情もちろんスクショしましたよ。あとワトソンに耳打ちするウィスパーボイスもよすよす。犯人役の俳優さんは◯◯が首に巻いた状態で死ぬ演技をしなければならなくて大変だっただろうと思うw でもよく考えると◯◯ってミルク飲むっけ?あと気になって調べたら笛を吹いて◯◯が壺から出てくる芸って笛の音に反応するのではなくて壺を叩く振動や笛の動きを見て反応するんだって。それじゃこのトリック成り立たないじゃん!でも面白いからいいんですけれどね。
#7青い紅玉
原作もクリスマス絡みの話だけどこのドラマもクリスマスペシャルとして作られたのかな?容疑者として逮捕されたホーナーや帽子の持ち主であるヘンリー・ベイカーが家族を思いやる描写はドラマオリジナルだけどいかにもクリスマスって感じですよね。本来のクリスマスは家族や大切な人としみじみ過ごすイベントだというのが分かります。この話で好きなのはコベントガーデンの喧騒が描かれているところ。ロンドンの下町っ子の活気が楽しいです。この人たちの話す言葉が全然分からないw そういやホームズに青い紅玉を届けた巡査のピーターソンもeiをaiと発音してましたね。コックニー訛りってやつですかね。あとホームズの机の引き出しにアイリーン・アドラーの写真(と注射器w)があるのが分かるのもこの話。ラストの音楽もクリスマスバージョンで可愛いです。
#8ぶなの木屋敷の怪
いやあ面白かったー!この作品ホームズシリーズの中で1、2位を争うくらい好きなんですけど今回理由が分かった気がする。広い屋敷の中で入ってはいけない部屋があってヒロインが足を踏み入れる…みんな大好き(?)ゴシックホラーの様式を取っているんですよ(そんな定番ネタを逆手に取ったのがオースティンの「マンスフィールド・パーク」)。法外な報酬に不可思議な採用条件。タンスから自分のものではない毛髪が発見される…その他のお膳立ても完璧です。更にホームズが「自分の妹なら絶対にやめさせる」「人の視線がない分田舎の方が恐ろしい犯罪が隠蔽されている」などユニークな発言をするのもこの話。ワトソンは依頼者のバイオレット嬢がホームズに合ってると思ってた節があるんですよね(結果は何もなかったけどw)。聡明で勇敢な女性として描かれています。ドラマ版の彼女はちょっと宮崎ヒロインを彷彿とさせる美しい人でした。