「エリザベート25周年記念ガラコンサート」感想

見てきました〜。「また緊急事態宣言かよ!クラスタになってないのに劇場まで閉鎖なんて!」とプンスカしながら行ったんですが、そんな心も浄化されるような舞台でした。板の上に立つ方々も思うところはあるんでしょうがそれを感じさせない素晴らしいパフォーマンス、鬱屈した葛藤を正のエネルギーに変換してぶつけたようなそんな公演でした。早速感想行きますよ〜。

エリザベート久しぶりだったんですがやはり面白い!と言いつつ今まで円盤でしか見たことはなく、コンサート形式とは言え生は初めて。もしかして宝塚よりうまい??宝塚が生徒の成長を見守るという楽しみ方なのに対して、OG公演は完成した成熟の芸を見る感じ。退団後は特に実力のある人しか残れないからそこから選ばれたアンサンブルは信頼できるし、プリンシパルも歴代トップが名を連ねていて、現役時よりパワーアップした姿が見られる、しかもそんなに月日が経ってないから当時と同じような瑞々しさも残している。私が見たのは2014年花組バージョン。奇しくもシシィとフランツの結婚式がとり行われた日と同じでした。

2014年花組のエリザベートはDVDで見たきりなんですが、お披露目公演のせいか、明日海りおさんのトートが少年ぽいな〜黄泉の帝王というより皇太子みたいと思いました。未熟な少年がイキがって人間界に遊びに行ったらきれいな女の子を見初めたイメージ。(私の初エリザは初演雪でそれを親と認識してしまってるので、他のは点数が辛くなるのを許してピヨ)それが魅力といえば魅力だったけど、今回は貫禄と風格が備わっていて黄泉の帝王そのものでした。長年トップとして君臨した自信と経験の裏打ちもあるのでしょう。それでいてビジュアルは現役時と変わらず麗しかった。シシィの花乃まりあさんは見る前正直「新人公演でやっただけなのに大丈夫か?」と思ってたんですが健闘しててかなりよかったです。本公演で演じてない役をたった数回のために必死で練習したんでしょう。特にシシィの勝ち気なところがよく表現できていると思いました。ルキーニの望海さんはさすが。当時からうまかったんですが雪組トップを経てのルキーニは更に安定感あって、つい最近退団公演を終えたばかりでわずかな期間で準備したとは思えない。やはり望海さん好きだー。退団後の舞台も追いかけていきたいです。

そしてそして我らがみちこですよ!!元々北翔さん目当てでしたが彼女1人より全体の舞台を楽しもうという気持ちで行ったんですが、気付けばオペラがフランツ固定。誰ですかマザコン皇帝とか言ったのは(シシィパパかw)!何ですかあの包容力ある皇帝!!シシィへの愛がダダ漏れじゃん!包容力という言葉は北翔海莉を語る上で欠かせないキーワードだと思ってるけど、リミッターを外すとあそこまで増幅するんだ!?歌だけでなく演技さりげない仕草も優しさが溢れててそれなのにシシィと根本から価値観が違って深い断絶があるのが切ない。史実のフランツは執務室の机のすぐ目が届く場所にシシィの肖像画を飾っていたり、彼女の死後も「私がどんなに彼女を愛してるか分からないだろうね」と周囲に漏らしていたらしいけど、そんなエピソードを思い出しました。シシィはフランツじゃダメなの?それなら私が頂きますよ!?フランツ〜俺だ〜結婚してくれ!!(扉バーン)

とにかく当時からよかったんですがその時点でかなり完成されていたのでこれ以上よくなる余地があるとは思わなかった。でも予想を更に超えて深みが増してて何があったん?いやいや星組トップとか退団後も色んな仕事したりとあったけど。でもミュージカル主戦場にしてきたわけじゃないじゃん?それに妊娠出産のブランクもあったし。正直出産直後の様子見て北翔さんほどの人でもブランクの影響はあるのかと思ったんです。1月のニューイヤーズドリームはパフォーマンスは戻してきたけどまだ100%じゃないなとは思った(それでも十分すごかったのですが)。それが今回戻すのみならずパワーアップすらしてて。若フランツのキラキラさから老齢の悲哀と孤独まで2時間で見事に変わっていました。贔屓だから贔屓目もあるかもしれないけどすげーーー!!彼女の存在が舞台の質を底上げしてるんじゃ、いやいや他の人も良かったし総合力なんだろうけどいずれにしてもすごかった。パジャマゲームから追いかけてきて色々あったけど、彼女を好きになってよかったなと素直に思えるパフォーマンスでした。

極めつけは最終答弁ですよ!!見た人は皆異口同音に語ってるけどすごかったよね!!魂の姿になったことで皇帝の責務や重圧など現世のくびきから解放されて自我を剥き出しにしたフランツ。それまで我慢のしどおしだったのが最後でバーンと感情を爆発させるのがね、フランツってこんな激しさを持っていたのかと驚かされる場面だけど、北翔フランツはトートをも凌駕していたと思う。あそこで空気を支配していたのはフランツでしたね。人間を超越した存在ゆえに常に優位に立っていたトートが初めて追い詰められる。黄泉の帝王に向かって煽って煽って彼らしからぬ嘲るような冷笑を浮かべた瞬間私の心拍数がはね上がりましたwww 因みにトートとフランツを対立構造にしたのは宝塚潤色版だけで元々のウィーン版、それに準ずる東宝版は違うんですよね。あのシーンも最終答弁ではなく「悪夢」と呼ぶんだったっけ?見比べるとかなり印象が違います。

これだけの格の違いを見せつけてくれるともっと活躍して欲しい〜と思うのはファンの欲目でしょうか。つくづく事務所に入らず個人的な繋がりの範疇で仕事を選んでるのが勿体なくて。本人はそれで幸せなんだろうけど、彼女が一番輝くミュージカルの舞台で、新しいことにも挑戦してこれまでとは違う色んな顔を見せて欲しいといつも思っちゃう。毎度毎度言ってますが。個人的には大きめの舞台が似合うと思うけど彼女が輝けば何でもいいです。今回のクオリティまで持ってくるのに影で大変な努力をしたに違いないんだからとにかく報われて欲しい。でも全ては本人次第なのでそれだと「それぞれのゴール目指す」ってことなんだろうな、とうまいこと言ったつもりのまま今回は締めたいと思いますw

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