「リトルショップオブホラーズ」感想

緊急事態宣言下でも行きましたフルワクチンなので。でも正直不安だったYO!手すりや吊り革も触らないようにしたし途中コンビニでおにぎり買って人まばらなホームで食べただけだし(これはいつもかw貧乏性なのでw)。最近明らかに観劇のモチベーションが低下してるのを感じる。ブログ存続の危機ですよ!(最初は読書やドラマ感想ブログのつもりだったと言うのは内緒)。見る方も演じる方もいつ中止になるか分からない中手探りな印象を受けます。実際カンパニーがクラスタ化して中止に追い込まれるケースもあるしね。でもSHOW MUST GO ON!てなわけでこちらも声にならない応援の気持ちをオーラで送ってきました。

今回はリトル・ショップ・オブ・ホラーズ、略してリトショ。本当は去年の3月に見る予定だったんですが、直前に初の緊急事態宣言になり泣く泣く見送り。冷静に考えればその時の方が感染蔓延してなかったんですけどそんなことを言っても仕方ない。今回リベンジ再演ということでこちらもリベンジ観劇してきました。ディズニーアニメ映画の90年代の黄金期を作ったアラン・メンケンとハワード・アシュマンの出世作、映画化もされていて日本でも何度も上演されてるくらいの前知識しかなかったんですが。面白かった!メロディがすんなり耳に馴染むあのアラン・メンケンって感じで。でもバッドエンドとは思いませんでした。オリンが◯◯される辺りでフラグ立っていたので見当はつきましたが、結構シニカルな話だったんですね。しかし、舞台のヒットを受けて作られた映画版はラストが違うみたいで、「最初は舞台版と同じバッドエンドにしたが試写会で観客がドン引きしたため後からハッピーエンドのシーンを撮り直して追加した」とwikiにあり、フランダースの犬がアメリカと日本で結末が違うエピソードを思い出してしまいました。

どちらかと言うとシンプソンズやサウスパーク辺りの風刺と皮肉の入ったアメリカ人が好きそうなギャグ。ミュージカルだから美しいメロディでコーティングはされているけど、毒入り蜂蜜で覆われたようなそんなイメージ。身寄りなし金なし非モテ低スペックの主人公を軸として、おつむの弱い金髪美女、変態ドSの歯科医、手の平クルーするパワハラ上司が出てきて最後は謎の植物オードリーが文字通り全てを喰らい尽くす。初演の時はラストで巨大化したオードリーが観客を襲う演出もあったらしいから悪趣味全開!元々は60年代のB級映画が原作らしい。そこからハワード・アシュマンが脚本書いて膨らませてアラン・メンケンが曲を書いたという次第。コメディと皮肉とB級ホラーと悪趣味と一抹の切なさが同居していてとてもセンスのいいサブカルって感じです。

アシュマンとメンケンはこれの功績が認められてディズニーに誘われ「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」の3作を手がけることになりますが、美女と野獣の完成を待たずしてアシュマンが亡くなったので「アラジン」の作詞は一部ティム・ライスが引き受けたのですよね。当時この3作、中でも「美女と野獣」が好きでオタク根性発揮して製作秘話まで調べたのでハワード・アシュマンのことも昔から知ってました。製作に関わった中心人物だから早すぎる死を惜しまれたのは分かるけど、大変な惜しまれようだったのでそこまですごい人だったのかと当時思ったのも事実。でもン10年経ってリトショ見てこのキレキレなセンス目の当たりにしたら惜しまれるのは当然だと思いました。もっと長生きしてたらたくさんの傑作が生まれていただろうと思うし、ディズニーの2Dアニメもその後もうちょっと頑張れたかもしれない。

話を戻します。今回演目自体も興味あったけど、妃海風さん目当てというのもありました。彼女素顔もはっちゃけてるけど歌がうまいだけでなくコメディエンヌの才能ありそうと思ってたんですよね。今回私って見る目あるじゃん!と鼻高々になりましたw バービー人形みたいにスタイル抜群でファッショナブルだけど自信がなくて自己評価の低い金髪美女、オードリーが本当にぴったり。この「頭の悪い金髪美女」というのはアメリカのステレオタイプで「プロデューサーズ」のウーラというキャラクターがまんまこれでした。金髪ってみんなが憧れる一方でこんなキャラ付けをされてかわいそう。それはともかく、妃海オードリーは、愛くるしくて守ってあげたくなっちゃう一方で、オリンにひどいことをされてるのに笑っちゃう、最期のシーンもすごく悲しいのに笑っちゃう、この匙加減が見事でした。正統派じゃないけどファニーガールって感じですよね。この枠って他に余りいないから彼女が活躍する舞台をもっと見たいです。あとはオリンの石井一孝さん。前にも舞台で拝見したことありますが「この人コメディで見てみたいな」と思ったのが今回実現。自分が最高にイケてると勘違いしている人から漂うそこはかとないダサさがオリンらしくてよかったです(褒めてるんだよ!?そういう役だから仕方ないの!)。他にはデーモン閣下のオードリーが「うまいじゃん歌手だから当たり前か!」と思ってた。悪魔のイメージにぴったりだしドンピシャな配役だと思いました。最後になってしまったけどもちろんシーモアの鈴木さんもイケメンの素顔を隠して冴えないシーモアを熱演しててよかったです。とうらぶに出ている方と知って役者さんって色んな顔を演じられてすごいなあとこなみかんな感想を持ちました。

演出も面白くて会場に入る時3Dメガネを渡されてwhat?と思ったんだけど、劇中で使う場面があるのですね。アトラクションみたいでワクワクしてしまった。あとオリンが登場する時観客席にコールを求める場面があるんだけどこのご時世ゆえできないので、紙を掲げる演出になってました。でも!私最初の方で暗闇の中に落としてしまってできなかったコール&レスポンスの演出私チキンだから苦手でむしろありがたかったんだけどごめん

十分満足できたんだけど、やはりコロナがなけりゃもっと心から楽しめたと思うんですよ。会場まで来るのも一苦労だし気兼ねなく笑い声出したいじゃないですか。海外の舞台配信見るともう客席降りとか指笛とか歓声とか上げてて、それはそれで大丈夫なの?と思うけど日本ではまだちょっと難しいだろうなあともうちょっとかもしれないけどね。とにかく舞台でクラスタが出て公演中止なんてことは悲しいのでもう起こらないといいです。

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